阿房斧アサ

アホウと云うのは、人の思わくに調子を合わせてそう云うだけの話で、
自分でもちろんアホウだなどと考えてはいない。
効率がでなければ狩りに行ってはいけないと云うわけはない。
どうにも効率は出ないけれど、斧を持って……



アサシンをやっている。
効率が出ないのに狩るのだから、



ドフレの斧や、



オーキッシュアックスを装備したくはない。
斧の中では、



アックスがいちばんいい。
わたしはアサシンになった時分から、これからはアックスでなければ狩らないと決めた。
そう決めても、あまりにも効率が出なければやむを得ないから、



ドフレの斧を装備するかもしれない。
しかし、どっちつかずのあいまいな、



オーキッシュアックスを持ちたくはない。
オーキッシュアックスをもっているアサシンの顔つきは……



キライである。

斧アサ始めてから数年にかけて、何遍も強めの片手斧を装備するよう勧められたが、
スロットがある片手斧は、アックスだけだから、すべてことわった。

遠慮のない相手にはアックスでなければパーティ狩りには行かんと明言したが、
狩りに行くつもりなのを、そういう事情でことわったのではなく、
もともとパーティ狩りに行きたくないからアックスを口実にしたのだが、
転生後、アップデートが続き、オーキッシュアックスの、



スロットエンチャントや、
ドフレの斧、



の実装で、スロットのある片手斧が出てきたので、このつぎなにか云ってきたら、
どう云ってことわろうかと思う。

以上、内田百閒著『阿房列車』完全丸パクリでお送りしました。
ことしもよろしくぅ。
（内容には誇張されている部分がありますので、真に受けないでネ）

阿房列車―内田百けん集成〈1〉 ちくま文庫 (2002/10) 内田 百けん 商品詳細を見る